バァちゃん(義母)との初めての出逢いは、主人の実家にご挨拶に行ったときでした。
同居しはじめてから、28年あまり。
笑いあり、涙ありのバァちゃんとの日々をこれから綴っていきたいと思っています。
私は4年前に、主人を癌で亡くしました。
私はまだ50代で、主人は還暦を迎えた所で、
これからゆっくり旅行もできるねって話していた時でしたので、本当に辛かったです。
でも、同居している90才を超えたバァちゃんが、少しずつ認知症が出はじめていたので、
悲しんでいる間もありませんでした。
その後も、実母の死、それに伴う残された父のお世話、姉の死と続き、
極めつけに、なんと父と交通事故に巻き込まれ、2人共3ヶ月の入院を余儀なくされました。
その後もいろいろとあり、只今、バァちゃんは95才で施設でお世話になっております。
元気な頃にはあんなに嫌っていた施設でしたが、今はすっかり落ち着き、
昨日も着替えを持って行った帰り際に
「私みたいに幸せ者はいてへんで!!」
と私の手を握りながら、
「あんたも私の世話で大変やな。体に気を付けなあかんで。
どんな時も自分が不幸やと思たらあかん。
何でもええから、嬉しいこと、楽しいことみつけて、
幸せやなぁと無理してでも口に出して言うてみるねん。
ほんなら、心がホッコリ温ってきて、まわりの人にも優しくなれるで。
そんな自分のことが好きになれるし、ストレスなんか飛んで行け!!やわ。」
って笑って送ってくれるバァちゃんが、ありがたく、いとおしく、
なかなか帰ることができませんでした。
週に2回程通っているのですが、その度にまるで寂聴さんのお説法のような言葉を
ポンポンと流れるように話してくれるのです。
私がひとりじめするのはなんだかもったいないなあと思っていたので、
時々ブログで紹介させて頂きたいと思います。
それに、大正生まれにしては自由で、個性的でおもしろいバァちゃんとの笑える出来事も
織り交ぜたいと思います。
バァちゃん曰く、「人生笑いがないとアカン」らしいです。